ステップワゴン系ミニバンでロードバイクをトランポするための室内バーをDIY

ロードバイクを車内に積載する際 しっかり固定する、古典的な冴えたやりかた(かつ意外に知らないひとが多いやりかた)をご紹介します。

「室内を左右に渡した金属棒に、ハンドルの両ブレーキレバーをひっかけてぶら下げる」

写真で見た方が早いと思うんで、先ずはうちの先代ステップワゴン(DBA-RK5)での実例をご覧ください。

タイダウンベルトで縛ったり、毛布や段ボールを自転車の間に挟んだり、いろいろ頑張ってみたけれどやっぱり自転車が動いちゃう、トランポめんどくさい・・・。そんな悩みをお持ちの人、騙されたと思って試してみてください。自転車を載せたままジムカーナしても大丈夫なくらい安定しますよ(しないけどw)。実業団チームなど、商用バン(ハイエース等)で頻繁に自転車をトランポしてる人達も、こんな感じで固定しているそうです。最新型のステップワゴンにも(当然 他のミニバンでも)当然使えるはず。

必要なもの=ハンドルを引っ掛ける為の長い棒と、棒を天井から吊り下げる為の何か。以上です。棒も自動車の現物に合わせた長さで適当に用意すればオッケーです。棒をぶら下げるのも、適当で良いなら紐でセカンドシートの吊り手にぶら下げたので事足ります。
このやりかたは、前輪を外して積むのであればレガシィ系のステーションワゴンにも応用のきくやり方かなと思います。
セレナやノアのような3列目シートが跳ね上げ壁面収納なミニバンでは、写真とは逆向き(前輪をリア側になるように)に自転車を入れて、棒を折畳んだ3列目シートの上に乗せるやり方が実用的かなーと思います。

で、ここからが簡単な作り方のお話。
ハンドルをひっかける棒は、ホームセンターでよく見るあれ、クローゼットDIYの材料「ワードローブレール(楕円パイプ)」が便利です。こういう(↓)やつです。気軽に入手でき、アルミ製で軽く加工もしやすく、丸パイプより縦剛性が強いのでたわみにくいと、イイこと尽くし。

ちなみに我が家のステゴンの場合、床下収納シートなので車両の端から端まで積載スペースに使えます。自転車をギリギリまで側面に寄せられるように(当然ながら)棒も室内幅ギリギリまで渡しています。したがって、用意した棒の長さはステゴン室内長に合わせた 1480mm(ステゴン室内幅の実測値ー20mm程度)としました。
店頭には長尺の楕円パイプの在庫がなかった(長くて900mm弱)ので(取り寄せも面倒なので)2本買って金ノコで適当な長さに切断してジョイントパーツ(純正オプション品)で繋いで作りました。ジョイント部の強度が心配でしたが、自転車を吊すくらいなら十分なようです。ジョイントパーツは楕円パイプのすぐ横に並んで売られています。加工作業はホームセンターの工作室を活用。ビバ、ホームセンター。

棒が短めの場合は紐でぶら下げたので十分だと思いますが、私のように室内幅ギリギリを攻める場合は紐ではなく棒型フックでぶら下げるのをおススメします。車が揺れるたびに紐がブラブラして窓に棒がコツコツと当たるんですが、この音が地味にうざいんですよ。棒型フックの製作も、クローゼットDIYコーナーにある純正楕円ブラケットを利活用するのが楽です。こういうやつ(↓)。

楕円ブラケットを 4つ買ってきます。2個ずつ天板固定箇所同士を合わせてネジ止め。片側に吊り手に引っかける適当なフックを固定、片側は楕円パイプに通して、セカンドシートの吊り手の幅に合わせて位置決めしてあげれば、吊り下げ機構付きアルミ棒の出来上がりです。
フックは、100均一で買ってきたゴムフックを分解してタイラップで固定しました。楕円ブラケットは長さ調整ができるタイプにしました。棒と屋根との間にハンドルが通るくらいの隙間があったほうが積み込み作業をやりやすいんで、実車現物に合わせて調整ができたほうがいいんですよね。

ここまでできたら、最後の仕上げに養生目的のテープを(バーテープを巻く要領で)パイプにぐるぐるとまいて、楕円パイプ用エンドキャップをはめて(これもホームセンターの同じコーナーにあります)完成。私は余っていた薄手のバーテープをぐるぐると巻きました。あまり分厚いバーテープを使うと棒が太くなりすぎてブレーキレバーのところに入らなくなるんで注意してくださいw

3人乗車3台中積み程度ならば特に準備せず自転車を放りこめる装備になったんで、旅行だけでなく自転車練習でもトランポするくらいに精神的障壁が下がりましたね。材料はホームセンターで調達できて、材料費もリーズナブルなんで、ダメもとでチャレンジできますので、おススメしておきます。

これはえぇよぉ!!