ツール・ド・信州 2005 まとめ

腰痛リタイヤという不完全燃焼ながら,燃え尽きました(なんのこっちゃ).楽しかったです.レポートをまとめつつあるので,「続きを読む」以降に順次追記していこうと思います.

  • 8/17:プロローグ,ステージ1を記述
  • 8/18朝:大会初日の移動,ステージ2まで記述.撮影した写真をUP.
  • 8/18夜:ステージ3〜4を記述.

大会初日:移動

前日は仕事の打ち上げで深夜 2時の帰宅.お店近くのファミマ前の集合時間は 6時で,ぎゃふん.案の定 30分ばかし遅刻してしまいました.いきなり申し訳ありません.選手以前に社会人として失格です.(T-T) 道中の高速道路は意外に空いてて快調に流れ,厚木の高速バス停にてYUCANの山根さんも無事回収(山根さんはクルマを高速バス停利用者用の駐車場に5日間置くつもりらしいですが,かなり不安ですねぇ.).集合場所の最寄I.C.にまでは順調に移動できました.お昼ごはんのファミレス/コンビニ探しや,集合場所の「とよおか荘」までのルート検索には EZナビウォークがかなり活躍.無事に現着できて,まずはよござんした. 

大会初日:プロローグ

開会直前までスコールのような激しい雨が降ってましたが,徐々に小降りに.なんとかスタートできそうだということで,競技開始.若干の登り勾配が含まれるもほぼ直線レイアウトな,天竜川沿いの土手道を 3km走る個人TTです.交通量が多く途中で信号が 2つもあるため,TTやるには若干不向きなコースだと思いますが,仕方がありません.
スタート直後は晴れていましたが,走り出してしばらくするとドバっと激しい雨が降り始めました.雷もゴロゴロ鳴りはじめて少々命の危険を感じますが,走り出しちゃったので仕方ありません.後半タレちゃう私としては,雷雨はますますタレる原因.それでも頑張ってペダルを回していきましょう!・・・と,危惧していた赤信号に引っ掛かってしまった!! 車も 5台くらい信号待ちで溜まっててスリ抜けも不可能.敢え無く車の最後尾でクリート外して信号待ちをする羽目になってしまいました.これで完全に気持ちがキレてしまった.結局,無様な 6分58秒という記録.信号待ちしてたとはいえ,遅いなぁ・・・.

大会2日目:第1ステージ

第1ステージはプロローグと同じスタート地点から国道152号線沿いにパレード走行.秋葉山の麓から天竜スーパー林道秋葉山・山住峠)・水窪ダム・山王峡・兵越峠南信濃村・赤石峠までの 116.7kmです.パレード走行からかなりペースが速くて,お疲れ気味.もっとゆっくり行こうよ〜.天竜スーパー林道から秋葉山をえっちらおっちら登りますが,この登りがかなりキビシイですが,なんとか登頂.スーパー林道沿いに細かくノコギリ状のアップダウンを越えるセクションに移りますが,なぜかここでだんだん調子が出てきました.下りは下手なので追い抜かれまくるのですが,登りで快調に脚が回るので逆に追い抜きまくります.いい感じだぞ.
ところが,水窪ダムに向かう下りでリアタイヤが痛恨のパンク! 周りにもパンクした人が沢山います.というのも,この区間は道がすごくガレていて尖った石がゴロゴロ転がってるんですよね.*1オフィシャルからフットポンプを借りつつパンクを直しますが,このバタバタで補給食を口にするのを忘れてたのが運命の分かれ目でした.ヒョー越峠への登りに差し掛かったところで急激にお腹が空いてしまいます.しまった! ハンガーノックだ!! お腹が空いてまったく力が出なくなってしまいました.通りがかったサポートの方にパンを分けて頂き(ほんとに有り難うございました!!),無理やり口に捻じ込んで走り始めましたが,一旦落ち込んだ血糖値はもう回復しないんですね.ここからは残された力を搾り出しながらの根性走です.数え切れないくらいの人に抜かれましたが,もう気にしてる余裕ないです.生き抜くことで必死.
フラフラになりながらヒョー越えを果たし,南信濃村から赤石峠に入りますが,ほんとに力が出なく,心拍も上がりっ放しです.いつもならこんな峠はワケ無いはずなんですが,消耗してるとここまでキツくなるんですね.頂上まで残り 5kmほどで心臓が爆発しそうになって,ちょっと休憩.サポートの方に激を入れてもらって(有り難うございます!)なんとか復活し,根性でペダルを回してようやくゴール.気絶寸前Death.

大会3日目:第2ステージ

宿泊地の南信濃村から下栗地区(しらびそ峠)を抜けた後に国道152号線から分杭峠杖突峠を経由して入笠山の頂上ゴールというコース.なかなかに厳しい 123kmです.
南信濃村市街地からしばらくはパレード走行区間だが,結構ペースが速い.後方集団は結構千切れ気味なので,先頭に出て追いつけ追いつけと引っ張ってみる.パレードが終わると一気にペースが上がりますが,こりゃとても付いてけないよ.バテても仕方が無いので後方集団のペースに合わせて走行.トンネルを抜けた後に左折していよいよ下栗地区に向けて,しらびそ峠の登りに突入です.
しらびその序盤は,ちょっとガツンときますがその後は割とダラダラとしていて,結構私好みのプロファイルです.でも調子に乗って飛ばし過ぎるとこの後の激坂ゾーンでバテてしまうので,50位集団くらいをペースを守って淡々と登っていきます.やがて下栗の集落に入っていき,ここからはものすごい切返しが続く九十九折れの道.ここからが勝負です・・・が,なんか周りの人はクランクをクルクル回してますが,私はそんなに回せないぞ? みんなコンパクトドライブなのか!? と思ったら,あー! アウターギアに入れっぱなしだった!! ここまで 52-27Tで延々と登ってきてたのです.無駄な脚力を使ってしまった・・・.orz 遅まきながらインナーに落とし,クルクル回して九十九折れを登って行きます.
九十九折れ区間は走るリズムを作りやすいので,個人的には好き.でもサポートカーは道も細いし,曲率は大きいしで,かなり辛そうです.1回だけ,九十九折れを曲がりきれなかったサポートカーに道を塞がれて止められてしまいましたが,大きな混乱も無く抜けられたので良かったです.おかげさまで,下栗集落を抜ける頃には完全に前の集団に追いつくことができて,良かった良かった.しかーし,九十九折れ区間を抜けてからがキツイ.急勾配がダラダラと続くキライな区間.ゼイハァ言いながら徐々に前を追いながら走っていきます.上からタレて遅れてくる人がいるので,それを目標に淡々と登るしかないですねー.
・・・と,突然腰に激痛が!! ペダルを踏む力が入らない.痛みをこらえてしばらく走りましたが,ぜんぜんペースが上がりません.なんとかオフィシャルの補給ポイントまで辿りついたので,一旦止まって腰をマッサージしてもらいますが,ダメ.腰が曲げられない.この状態だと,おそらく分杭峠まで辿りつくことができないと判断して,リタイアを決断しました.だいたい 20kmを越えた辺りの地点だと思います.オフィシャルの回収車が無いということで,阪大チームの回収車のお世話になり,ゴールの入笠山に移動(ありがとうございました).同乗した阪大チームのリタイヤ者の松浦さん(こちらも腰痛リタイヤ)とリベンジを誓い合ったのでした.
この日は調子の良かった谷さんも大落車.山岳ポイントもゲットしていて少しもったいないですが,命に別状は無かったようで良かったです.派手な擦過傷は見た目も実際もとても痛そうで,ご家族への説明には別状がありそう.

大会4日目:第3ステージ

第3ステージは,茅野市から麦草峠・信州峠・クリスタルライン(みずがき山,木賊峠)・乙女高原・大弛峠と繋がる,獲得標高 3,900mの超山岳コース.腰痛リタイヤの私は石田さんカーでサポートに回ります.落車を押して出走したタニさんも,麦草峠で無念のリタイヤ.とても調子が良かったので残念ですが,信州で身体を壊しても仕方がありませんから.また次のチャンスに一緒に頑張りましょう!
サポートも結構楽しいです.出走していたらなかなか見ることの出来ないトップ集団の走りも車から観察できますし,選手にボトルを渡したり声援したりといったことも新鮮な体験でした.声援や補給に選手からレスポンスがあるととても嬉しいですね.坂バカ日誌チームの皆さんやゾウゾウ鼻チームの皆さんは特にノリがよくて楽しい.特に坂バカの山崎さんは,キレた激しいアタックあり,声援への楽しいお返事もあり,凄く良かったです.
レース全体としては,残念ながら木賊峠の下り区間で自転車=自動車の事故が起きてしまいました.即刻病院に搬送されるほどの大怪我.事故現場は携帯も通じない場所で,たまたま現場に看護婦さんがいたため応急処置ができたという幸運もあり,命に別状はなかったのは良かったです.・・・が,緊急事態の対応体勢はもっと考えないといけないですし,安全第一の徹底も必要ですよね.
この日の HOT STAFFは,奈良さんがステージ 4位入賞で宣言通りの総合順位上げを図りました.コウサカさん,シバタさん,アライさんも完走.シバタさんは「ゾンビ」の通称どおり,体調的に追い込まれる終盤になってから徐々に調子を上げてきています.最終ステージはかなり期待できそうです.

大会5日目:第4ステージ

いよいよツール・ド・信州も最終ステージ.甲府石和温泉から鳥坂峠精進湖・富士スカイライン・御殿場・富士あざみライン・富士山新5合目と至る,超ハードな高速コース.売り切れた身体に最大斜度 22%ともいわれるあざみラインはキビシそう.私とタニさんはサポート部隊.・・・といっても,今回は高速コースかつ交通量が多いこともあり,補給可能なポイントも少ない.どちらかというと声援メインになりそうです.
精進湖の登りで先頭集団の山根さんの渾身のアタックを拝見.めちゃめちゃ速い!&パワフル!! さすがモノが違います.山根さんは背中の筋肉のつき方もすごくて,ランスを彷彿とさせます.ああいう迫力のある走りができるようになりたいですね.(山根さんも,すごい努力をされたんだろうな・・・と.) 朝霧高原からスカイラインにかけては,柴田さんがガンガン集団の先頭を引いています.しり上がりに調子を上げてきたみたいで,素晴らしい走りっぷりでした.
最後,少しだけ富士あざみラインを走ってみましたが,やはり凄い斜度ですね.サラ脚だったらなんとかなる斜度だと思いますが,ここまで100kmを走ってきた状態で望むと,とてもじゃないけど対応できそうにありません.雨に濡れた石ゴケや金網でトルクをかけた後輪スリップするし,6km〜9kmの斜度は泣きが入りそうになるくらいキツイし,たまらんです.腰がいたくなってきたので石田さんに回収してもらいましたが,今度は万全の状態で走ってみたいなと思います.
あざみラインでは,コウサカさんの蛇行というめったに見れないものも見れたし,シバタさんの粘りの走りも見れたし,MTBアライさんの根性のゴールシーンも見れたし,良かったです.ナラさんのゴールスプリントに間に合わなかったのがちょっと残念.
時折雨のばらつく天気でしたが,大崩れすることもなく持ちこたえて良かった.しかし,今日もスカイラインの下りで落車があった模様.救急車で病院に搬送されたみたいで,その後のお怪我の具合が気になるところ.安全第一.気を付けましょう.
雨の開会式を終えて,近場の温泉に入ってから東名高速経由で帰宅.8時頃にお店で解散.みなさんお疲れ様でした.とても楽しかったです.

TOK撮影のツール・ド・信州の写真

ステージ2でリタイヤしたので,思いの外たくさんの写真を撮ることができました(笑). せっかくなので,HOT STAFFメンバだけじゃなくて,いろんなチームの写真を撮っていますのでご笑覧ください.整理がめんどうなので,ピンボケなどなど含めて,まとめてアップしてます.

*1:タニさんは 4回もパンクしたらしい!