ツール・ド・おきなわ−市民120kmクラス

朝5時に起床し,朝ご飯を(炭水化物中心に)たっぷり食べて,スタート地点でのご飯用にバナナとパンをくすねておきました.ドリンクは CCDドリンクに,ヨダさんから頂いたクエン酸を少し混ぜたもの.補給食はドレッシングボトルに入れたカーボショッツ 5本.これだけ用意しておけばハンガーノックは無い・・・はず!?
パラパラと雨模様な天気にビクビクしながら,バスに乗って 120kmのスタートポイントである普久川ダムCPまでバスで移動.スタート地点で預けておいた自転車を受け取り,トイレを済ませて,出走登録を済ませれば準備は万端.ホリさんとスタート地点に並んでスタートを待ちます.ちなみにイシダさんは HOTSTAFF流儀に則り最後尾スタート.先頭をアシスト軍団(ホリさん&TOK)で押さえ,イシダさんが奇跡の200人抜きでクラス優勝するという作戦です.(爆)

おお,上空には報道のヘリコプターが跳んでるよ!? ジャパンカップでも飛んでなかったのに(笑),かっちょええ!!
(レポート文は長いので「続きを読む」で.)
国際クラスの通過を待ち(先頭集団のスピード感は別格!),国際ジュニアがスタートし,市民200kmの通過を待ち(オーベスト軍団カッコよかった!),いよいよ市民120kmのスタート・・・らしいのですが,なかなかスタートしない.最後の走者らしき人が通過してから随分と待って,あれあれ??と出場経験の多いらしき周囲のライダーも動揺してスタート準備もできていない状態で,何故か運営委員がとつぜんスタート号令.なんじゃそりゃ!? 混乱状態のままスタートした結果,右も左も身動きが取れなく立ちゴケしそうな状況.私も20mくらいクリートをハメられる状態じゃなかったです.大渋滞・大混乱の様相を呈した後方ですが,まずはゆっくり落ち着いてスタートを切りました.この時点で既に先頭集団から取り残され気味です.(汗
スタート直後の登り区間は後ろの方は混乱状態のままトロトロ走ってて,追い抜ける状態でもないのでなかなか前に進めない.その後の下りは工事中で幅員減少している箇所や,上り返しのスピード減で自然渋滞する影響などで,やっぱり前に進めない.そもそも技術の無い私は下りは大の苦手で,周りに迷惑をかけないよう気をつけるだけで精一杯でした.そうこうするうちに,気が付くと先頭集団からかなり遅れています.
ここは遅れてはならぬと奥の登りまでの平坦で頑張って走る.なんとか小集団まで追いついたけど,このポジションだと完走は厳しいような気がする・・・.ホントは同じくらいの脚の人で協力して集団に追いつきたいんですが,このあたりの集団って,前に行こうという強い意志の持ち主があまり見受けられないんですね.仕方ないので一人で頑張って登ったんですが,120kmは登りスタート&ローラー台を持っていないので決定的にアップ不足だったことが響きました.足が思うように回らない.案の定,奥の登りの最後の辺りで失速して,また小集団に吸収されてしまいました.(後から思えば,小集団には強そうな人も何人かいらっしゃったので,集団内で落ち着いていろいろお話して有志で先頭集団追撃同盟を結べばよかったんですね・・・.まだまだ青いです.)
奥を越えたところで,痛いくらいの凄まじいスコールに襲われます.前が見えない,ブレーキ利かない,技術的につたない私には厳しい条件.周りをみると落車してる人もちらほらでした.ここでまたガンガン抜かされてしまいましたが,安全第一ということでセーブした走りを・・・.平坦&登りで勝負です.
そうこうするうちに足も暖まってきたらしく,体が動くようになって来ました.奥を越えて普久川ダムの登り区間入口までは相当に快調.とにかく前方の集団を見つけては追いついて,勢いで一気に前に出て,その更に先の集団を追いかける・・・の繰り返しで,多分,先頭にかなり追いつけたんだと思います.(けれども,周りにペースメーカーにされてたような気がしないでもないです.) その後の普久川ダムの登りも,Cycling Timeの記事では「厳しい」と言われてた区間ですが,妙に足が軽くてひょいひょい登れた.結果的に周りの人(80kmクラスや 市民200kmな人を含む)と上手く引き合って,快調に登ることが出来た.
ここで,80kmクラスで参加している HOTSTAFF 山賊さんとアラキさんをパス.お二人ともいい感じで登っていて調子は良さそう.山賊さん情報によると私のペースは結構いいペースらしい.通例のペースだと,完走ペースだそうだ・・・.このまま行くよ!?
高枝の登りも苦も無くこなして,いよいよ平良関門をクリアしたところで,運営の人から足切りポイントでの市民200km先頭グループとのタイムが告げられた.もうあまり時間がない!! ヤバイよ!? でも集団には危機感が感じられない.ここからペースを加速していかなきゃと,とりあえず周りにいた人と「ペース上げない?」と相談して,加速・・・!したら・・・誰も付いてこない(笑) 周りには 3人だけ.いくらなんでもこれじゃ駄目だけど,このまま集団のペースで行ったところで駄目なのは火を見るよりも明らか.このまま行ける所まで突っ走り,漢らしく見事に散ってみせましょう!!
・・・結局,源河の 3段坂の 3段目後半で力尽きた.へろへろと登ったところでチラリと時計を見ると,例年の交通規制解除時間が間近.あー,終わった〜.これで気持ちが切れて,あとは惰性で走って源河関門でタイムアウト DNFとなりました.無念! 完走経験者のヨダさんも DNFしてました.脚力も経験もあるヨダさんをもってしても足切りとは,やはり前評判通り今年は厳しい年だったんですね・・・.
今年の足切りは,近年まれに見る厳しさだったというお話でした.『スタートの運営の手際の悪さで 15分くらい足切り時間を損しているのではないか』という話もありましたが,まぁ私としてはスタートが大幅に遅れた分だけ,リスクを犯して攻める走りをしたつもり.後方スタートで大混乱に巻き込まれましたけど,それをひっくり返す脚力を身につければ良いだけの話.今回は自分の力及ばなかっただけだと理解してます.いつもの足切りタイムだと完走できたのかもしれませんが,それもあくまで結果論.98名が完走してるのですから言い訳はできませんよね.
反省点としては,登り区間や平坦区間での脚の調子自体は凄く良かったけど,下りでかなりタイムをロスしている.集団の使い方も未熟で,力をとても無駄遣いしてしまった.もっと効率的な走りを勉強しないと,一人の力だけで完走できるレースじゃないことが身に染みました.あと,スタートの位置取りですね.今年はスタートでの混乱で先頭集団から遅れてしまったことが全てだったと思います.追撃に体力を消耗してしまいました.来年に向けてもっと練習して,少々の混乱での遅れくらいリカバリできる脚力を磨かないと・・・!! 
そして,ヨダさんとすごすごと名護のゴール地点まで自走で移動.途中の沿道で地元の子供が「がんばれー!」と声をかけてくれたけど,ごめん,お兄さんはもう頑張れないんだよ・・・.(笑) ゴール地点でスタート地点で大会スタッフに預けた荷物を回収し,お昼を食べて,リザルト速報で DNFを確認し(汗),レースイベントは終了です.
HOTSTAFFとして市民レース参加した人は全員 DNFという結果に終わりました.残念無念.けれども,チバポンズ参加の Naraさんは,なんと市民 200kmで 5位入賞ですよ! すばらしいです.(Naraさん風に言えば“おめでとうございます,ありがとうございます”なのでしょうか!?(笑)) 市民200kmクラスのゴール地点での勝負,見てみたかったです.