BSアンカー RMZフィッティングを試してみた

イシダさんのお店にて,BSアンカーの RMZフィッティングを試してみました.
RMZってのは BSアンカーのフラグシップモデルのカーボンロードバイクなのですが,個人の体格や脚力・走りのタイプに合わせてカスタムオーダーでフレーム寸法や素材剛性をカスタマイズできるのが特徴.その測定をするために,RMZ取扱い店舗には BS特製のトレーニングジムのエアロバイクのようなフィッティングマシン*1が設置されているのです.イシダさんとこも RMZの取り扱い店舗になっているので,今回それを体験させてもらったというわけ.
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まずは PCを使って Webアプリケーションの画面に身長・股下・体重や走りのタイプなどの情報を投入すると,Webアプリ君が参考ポジションデータをビシっと算出してくれます.これをベースに好みに合わせて微調整しろってことらしい.まずは RMZフィッティングそのものを体験することが重要なので,この数字を全面的に信じて RMZフィッティングマシンのポジションを調整します.RMZフィッティングマシン自体は上等な負荷装置の付いたエアロバイクみたいなものなのですが,ミソはロードバイクポジション出しを前提とした調整機構を備えていることでしょう.素人でもかなり楽チンにミリ単位のセッテイングができます.これは一般のトレーニングジムのエアロバイクとしても非常に使える.コナミさんとかエグザスさんに導入されないかなー.
Webアプリに言われたポジションは,自分のいつものポジションよりも一段ハンドルが低く,かつサドルを若干引き気味のものでした.TIMEに乗り換えるときにほんの少し前乗り気味なセッティングにしているので若干違和感はありますが,回してみるとこれはこれでアリかもと思える感じです.独走態勢を重視する人なら,これくらいの低さに慣れておいた方が良いかもと思います.軽く踏んでみてもしっかりパワーは出せてる感じなので,基準フォームとしては良い感じなのかな?
アップで軽くくるくる回してから,RMZフィッティングマシンのパワー計測を開始します.RMZフィッティングでは 6分間のパワー計測で推定有酸素パワーを算出してくれる機能が付いているのです(ただし,算出は PCのWebアプリがやるのですけどね).僕が入力した個人データでは「負荷3・90rpmで 2分→負荷4・90rpmで2分→負荷4・100rpmで2分漕げ」と指示されました.その2分毎のパワー(Watt)と心拍数を計測することで,有酸素パワーを推定するカラクリです.体育大学でリアルに計測した人の話によれば,RMZの推定値でもリアルな計測値に割と近い値が算出されていたそうで,フィッテイングの参考値としては十分使えるレベルのものになっているのでしょうね.
で,計測結果はコレ.最初の計測では最後の負荷を上げた2分間の心拍がうまく拾えなくて,もう一度最初から計測しなおしました.(ソリア2回やるようなもんなので,疲れた(笑)) 心拍は RMZ付属の耳付けタイプじゃなくて,ポラールで拾う方が良いと思います.

計測の結果,推定有酸素パワーは 391Wでした・・・って,ホンマか?? 自分の感覚的にそんなにあるわけないと思います.心肺機能さえついてくれば Mt.富士すら優勝だ!ww 有酸素域の能力評価がトップ選手の 105%とか表示されているので,きっとWebアプリの推定値算出には「セールストーク補正機能」が付いているのだと解釈してます.正直に Poorとか評価するよりも高めに出しておいた方がお客さん的に喜ばれますからね.(笑)
ちなみに RMZフィッティングマシンの負荷装置は結構上等なやつがついてるみたいで,そこらのジムルームのコンビ社のエアロバイクよりも自然な負荷で良かったです.ケイデンスや心拍,パワー表示もしっかり出てるので,このままトレーニング用にしたいくらいでした.前述しましたがきっちりロードポジションも出せますし,漕ぎやすくて良かったです.
用意ドンの基準ポジションを出すには結構良いシステムな気がしますね.Webアプリで算出される値は BS的な考え方での理想のポジションと解釈して,そこから自分なりに調整していく・・・というのが正しい活用方法だと思います.個人的な印象では BS基準値でかなり良い線にいってる感じだったので,そこまで変えなくて良いかなーと思いました.(ハンドルをちょっと上げる程度かな).とても面白かったです.測定費用は内容によりますが 10,000円程度からといったところで(詳しくはイシダさんに聞いてください),BG-FITよりはお手頃な価格ですし,RMZを買えばタダですし(笑),なかなか的を得たものではないかなと思います.

*1:たぶん,BSが基本設計して,コンビエアロ社とかに製造委託してそうですよね.