ビギナーにお勧めのロードバイク

@pedalfar(自転車で遠くへ行きたい)さんがビギナー向けのロードバイクについて書かれていた.この類については twitterでも何度かつぶやいてみたことがあるけど,良い機会なのでまとめておく.・・・というか,個人的にも予算 10万円以上でスポーティーな自転車に乗ってみようかなって人に相談されることが時々あります.そのときに言っていることを書いてみたのだ.(自転車関係以外の繋がりだと,私は「タイヤの細い自転車で毎日走りまくってる変態」というポジションになっているからかなwww) たいしたアドバイスはできてないんですけどね.
で,いきなりですが結論(=個人的見解).「自分の好きなデザインのを選ぶのが一番!」
これ基本かつ最重要だと思います.いくら高額な自転車を買っても,自分のセンスからズレた自転車だと,きっと心底好きにはなれないハズなのだ.そもそもロードバイクが欲しい!って人は,おそらく「趣味的なスポーツ自転車が欲しい」「非日常の世界を体験してみたい」という,嗜好品としての自転車を欲する人だと思う*1.その手の商品の選択基準は,性能良し悪しじゃなくて「惚れ込めたかどうか」なんです.仮に 100万円のロードバイクだって,自分が惚れ込めなければ意味が無い!!
今時のロードバイクはどれを選んでも「性能面」ではハズレは無くて標準レベルはクリアしています.「自転車レース参戦の為に!」なんて気合の入った用途でもない限り,十分にスポーツ走行を楽しめるレベルに達しています.厳密に言えば車種による性能面の得手不得手はあります(上り坂向きとか,平地向きとか)が,自転車の最重要ファクタはエンジン(=人間)なだけあって,通常の趣味のサイクリングの用途では大きな違いにはならないでしょう.トータル性能としての差はほとんどなくて単に「特性の違い」の程度だと思って良いでしょうね.惚れ込んだ自転車だったら「味」としてポジティブに受け入れられるものです.逆に自分が惚れ込めていない自転車だったら,その小さな不得手を不満として蓄積しちゃう可能性が高い.トータル性能では決して悪くないにも関わらず・・・ね.
玄人ならばそういった「特性」に惚れ込んでってこともありますが,ビギナーの「惚れ込み」要素はきっとデザイン.というわけで,デザインを重視して妥協せずに悩みまくったほうが幸せになれると思うな・・・というお話でした.

余談その1)
ちなみに,私の初めてのロードバイク購入では「デザイン重視」で BH社の(当時の)最高級グレードのプロユースのロードバイクを買いました.5年乗ってますけどいまだに大好きです.うちの奥さんはブリジストンアンカーのエントリーモデルのロードバイクを買ってます.個別カラーオーダーした色(キャンディーオレンジ)に惚れ込んだそうで,5年経ってもパーツを交換しながらバリバリの現役.両者で値段は何倍も違いますが,その自転車の満足度(惚れ込み度)はおんなじですよ〜.
余談その2)
自分の好きなロードバイクのデザインを悩むには,自転車雑誌コーナーにあるロードバイクカタログ本とかロードバイクインプレッション本を買って眺めてみることをお勧め.写真が大きくていろいろなタイプのロードバイクが載っているので参考になります.まずは価格を無視して,あくまで自分好みのデザインの傾向を掴むために眺めるのがポイントです.予算の中から実際の車種を絞っていくのはその次の段階!

*1:逆に,日常の脚としての目的ならママチャリは世界最強! 一度は 1万円切り激安ママチャリじゃなくて国内有名メーカーのママチャリを買ってみて欲しい.目から鱗の快適さで,大事に乗ろうと思うことを保証します.