ランス本

本当に今更なんですが,ランスのトレーニング本を買いました.(正確にはランスのトレーナーだったクリス・カーマイケルのトレーニング理論本なわけですけど.)

ミラクルトレーニング―七週間完璧プログラム

ミラクルトレーニング―七週間完璧プログラム

結構高い本なので買うときには勇気が要りましたが,買って良かったです.今売っている自転車雑誌のトレーニング特集は,きっとここからの受け売りが多いんでしょうね.心拍コントロールからフォーム,練習メニューサンプルまでミッチリ書かれています.(ランスのメニューはキツすぎるんで,だいぶアレンジが必要ですけど(笑)) トレーニングの考え方とか,いろいろと参考になりました.
雑談で興味深かったのは,ランスのフォームで特徴的な「背中のこぶ」は,トレーニング&エアロポジショニングの結果ではなくて「腰椎骨折の後遺症」だったんですね.風洞実験の結果ではホントは背中はまっ平らにしたかったらしいです.しかし,後遺症で身体が曲がらなくてその姿勢が取れないため,次善の策として特徴的な背中のこぶのあるポジションに落ち着いたとか.確かに今やってるジロのテレビ映像を見ると,逃げ集団の選手の多くは上体を低く遠くした前影面積の小さなフォームを取ってます.自転車雑誌ではランスのフォームをお手本にする記事が多いですが,当たり前ですが,記事を鵜呑みにしてはいけませんね〜.