メタル・ヘッドバンカーズ・ジャーニー

渋谷のシネ・アミューズで観て来ました.「なぜメタルファンが毛嫌いされるのか」を,メタルの音楽的ルーツ,宗教との関係性,人類学的ファン行動などなどから分析したドキュメンタリー映画.そんなにヘヴィ・メタルを聴く人ではなく,登場するヘヴィ・メタルバンドや演奏者も半分くらいしか判らない(初期のメタルや,最近のPOPメタルあたりしか知らない)のですが,それでも面白かったです.
この映画を見て思ったのは,アメリカ人にとってのメタルファン*1を見る目というのは,日本人にとってアキバ族を見る目に近いんだなぁ・・・ってこと.(笑)なぜかというと,劇中でメタルファンの分析として指摘していたポイントは・・・

  • 他の音楽ジャンルと異なり,メタルヘッドの間では一種の帰属意識・共同体が形成される.(日本のオタクも,オタク同士で帰属意識が形成されているように思う)
  • メタルヘッドは周囲の見た目を気にせず自分のスタイルを周囲に示す.(日本のオタクも,周囲を気にせず自分の趣味を周囲に示す)
  • メタルというジャンル自体が(音楽的ルーツの宿命的に止むを得ず)女性蔑視的表現を持っている.(日本のアニメの大半は言わずもがな・・・!)
  • メタルというジャンルは,あくま商業的・芸術的表現手法として悪魔崇拝的要素,女性蔑視的要素を持っているが,中にはノルディック・ブラック・メタルな皆様のようなモノホンな人も居る.(日本のオタクも,中にはほんとにモノホンな方も・・・!)

などなど・・・.
そういえば,普通の映画館ではカップルとか女性数人連れとかが多いものだと思うんですけど,この映画は男性2人連れのお客さんが多かったのが印象に残ってます.黒いTシャツや皮パンな人も多かった.メタリカTシャツなんて,久しぶりに見たよ!!(笑)

*1:メタルヘッドと呼ぶらしい