甲州街道〜道志道〜富士山五合目

TOK2006-05-06

燃え尽きました.さすがに自走で富士山に行って5合目まで登るのはキビシイ.確かに言われているとおり,スバルラインはたいした斜度ではなかったですが,既に終了している脚では断崖絶壁に等しい厳しさでした.
言い出しっぺトヤマ君の号令により,GWに富士山に行く計画が立ち上がったのが1週間くらい前.参加者はトヤマ君,K.Araiさん,イチフルさん,TOKの 4人です.朝7時に自宅を出て,日野橋に7時半過ぎに合流.甲州街道を西進して大垂水峠を越えます.トヤマさんの強烈なアタックに思わず釣られてしまい無駄に脚を消費してしまいましたが,楽しかったから OKです.(w
藤野町役場まで甲州街道を進み,そこから青根方面に湖を渡って南下して道志道に出て行きます.道志道は適度なアップダウンを繰り返す快適なサイクリングロード.甲州街道を比べるとクルマもそれほど多くありません.ヘロヘロと走って山伏峠を越えるといよいよ山中湖,そして富士山麓です.

富士スバルラインの料金所で自転車料金(200円)を支払って,いよいよ初の富士山ヒルクライム*1です.富士山は僕の好きなダラダラ緩斜面・・・といいつつも,それは脚が元気なときのお話.昨日の奥多摩小菅自主練と今日のここまでの走りで,地味に脚が削られてしまっています.特にどうし道の山伏峠でちょっとはしゃぎすぎました.悶絶コースになるのは目に見えているのですが,それもまた良し.5合目の景色を楽しみに地獄の 2時間を耐え抜きましょうか!
案の定,上り始めてすぐ,あきらかに脚が重くて踏み込めない・・・.どうやらコンディションは駄目駄目の模様です.アウターで踏んで行きたいところなんですけど,力が入らず踏めない.それならそれで,回転重視でやれるところまで頑張る走りに切り替えます.
1合目までは比較的斜度の有る感じ.後から思えば,ここでちょっと頑張りすぎちゃった気がします.ここで疲労を貯めなければ2合目〜3合目あたりの斜度の緩いところでタイムを稼げたような気がしないでもないです.K.Araiさんと同じくらいのペースで走っていたのですが,前方に デローサTangoに乗った人が見えたので,少し先行して追ってみたら心拍が上がりすぎて(190を突破!)しまったのでまた下がる.心が思うペースと身体の実力値のペースとがどうも一致しません.再び K.Araiさんと同じくらいのペースで登っていきます.
K.Araiさんは回転を捨てて重めのギアをぐいぐい踏んでいく作戦の模様.踏み込む脚力が残っていない TOKは,回転数でカバーする作戦.結果から言うとスバルラインでは K.Araiさんが正解だったようです.斜度のあるところでは TOKのペースが速くて追いつくのですが,そのあとの緩い区間で踏み込める K.Araiさんにリードを奪われてしまう.その繰り返しで 3合目手前くらいまで引きずられ,結局は回転しっぱなしで心拍が上がりきってしまった TOKが千切れてしまいました.3合目を越える頃には筋力も心肺も完全に使い切ってしまい,残された道は苦行の道のみです・・・.覚悟を決めて修行します.
4合目あたりはホントに辛かった.この辺りだけ,奥多摩のちょっとだけキツい区間(激坂ではなく)くらいの斜度があるため,ここで売り切れてると失速してしまうと思います.本番ではここに力を残しておくよう気をつけないと・・・.この辺りでは心拍系の数字も 160bpm台から上がりません.気合を入れて踏み込むと一瞬ペースは上げられるんですが,脚がキツくてスピードが維持できません.4合目を越える辺りからは斜度もほとんど無くなりスピードが上がる・・・はずなんですけど,ここもぜんぜん駄目駄目.駐車場前の渋滞で止められてずいぶんタイムをロスしちゃいましたが,別に渋滞が無くてもろくでもないタイムなので,どーでもいいです.1時間37分で 5合目山小屋前に到着.K.Araiさんから 5分遅れの駄目さっぷりですが,むしろ,あの状態でよく5分の遅れで留まったよ・・・.

K.Araiさんと記念写真を撮ったりコーラを飲んだりして 30分くらい経ったところで,イチフルさんが到着.3人で記念写真を撮ったりしていると,故障を抱えているトヤマさんも到着.故障を抱えていてもやりくりして登りをこなすのは,やはり競技暦の長いだけあって上手いなぁ〜と感心します.
キツーイ登りの後は,御褒美の 23kmのスバルラインダウンヒルです.BH君でこんな長距離のダウンヒルをしたのは初めてなんですが,気持ち良いですね〜.勝手に自転車が加速して行くし,コーナリングも安定しているし,ずっとブレーキをかけてないとみんなを追い越しちゃいそうな感じ.いまさらながらですが,BHって上りも下りも気持ちイイ,良い自転車だったんですねー.(笑)
当初計画では大月まで自走するはずでしたが,予定変更で富士吉田から輪行.苦労して輪行袋に詰めて,電車に乗って帰ってきました.BHって極度のスローピングフレームなんですが,上手くパッキングしないとハブセンターがシートチューブに当たってしまうんですね.ホリゾンタルなら全く問題無いんですけどね.案の定,ちょっと傷が付いてしまいましたが,目立たないところだったので良かったです.次から気をつけよう.
ちなみに,帰りの電車で同じ車両に乗り合わせた子供連れのおばさん.列車に乗り込むやいなや,子供を床に座らせた上に弁当を広げて食べさせ始めましたよ!? 挙句の果てに子供は乗り物酔いになってさっき食べた弁当を吐き始めるし! 信じられない常識の無さ.思わず子供を蹴飛ばして母親を張り倒したくなりました.(w

*1:ホントは去年のツール・ド・信州の富士あざみラインが初になるはずだったのですが,あのときは DNSだったので.