宮古島! 4日目

TOK2005-09-28


宮古島のゴキブリはでかかった。
本日の自転車コースは上野村から北上して池間島に行ってから、東海岸を最南東端の東平安名崎に行って、上野村に戻ってくる、ほぼ宮古島一周コースでした。90kmちょいのコース。東海岸が海風とアップダウンが凄くてキツかった! ツール・ド・おきなわもこんな感じなんだろうか…。
明日はいよいよ最終日! 台風のくる前に宮古島を脱出です。雨らしい雨も少なく、4日間の自転車走行距離も250kmを越え、恵まれた旅になりました。
今日やったこと.

詳細は例によって例のごとく「続きを読む」から・・・


今日は宮古島北端に位置する池間島まで遠征しようということになり,自転車で出撃.暑いので適宜休憩を取りながら,ゆっくりペースで走ります.上野村を越えて島尻地区に入ったところで,休憩も兼ねて「マングローブ林」に立ち寄る.自転車を押しながら遊歩道をテクテク歩いてみたのが,おそらくここが宮古島最大のマングローブの見所だと思う.上野村の入江湾のマングローブでがっかり,伊良部島マングローブで2度目のがっかりを経験したが,ついに3度目の正直.残念ながら引き潮だったので水に浸かった光景は見られなかったが,それでも見事な群生林でございました.満足満足.干潟のところではハゼやカニがうじゃうじゃしていて,さらに満足.:-P

島尻からさらに数キロほど北上すると,そこがいよいよ池間島です.「池間大橋」という綺麗な橋がかかっていて,宮古ブルーの海に良く映えます.東を向くと「大神島」という,神聖な島(外様はなかなか立ち入ることができない)も見ることが出来ます.そして西を見ると西平安名岬と柱だけになってしまった発電用風車の跡が.これは2003年の台風14号で羽が全て吹き飛ばされてしまったからだそうです.ぐるっと180度にわたる名勝は,宮古島でも5本指に入るくらいの良い景色ではないでしょうか.平良市街からは距離があるので,普通の人ならレンタカーは必須でしょうけど.

池間島を渡ったところのドライブインっぽい駐車場でお昼ごはん休憩としました.私は「ヒラヤーチ(沖縄風お好み焼き)」を注文.軽くお腹に入れる程度のつもりだったに,野菜中心の具で大皿いっぱいの大きさ.これでたったの 500円.さすが沖縄スタンダード,もうお腹いっぱいです・・・.
とりあえず当初目的の池間大橋には来たということで,ここから自由行動ということになりました.みんなは,基本的には,池間周辺をぶらついてから宮古島中央を抜けて上野村に戻るルートとのこと.TOKとしてはちょっと自転車で走り足りない.ツール・ド・おきなわに向けて,海岸沿いのアップダウンの連続と向かい風を経験しておきたい・・・ということで,池間島周辺を観光した後,宮古島東海岸を南下して東平安名岬に到達,その後宮古島南海岸沿いに上野村に戻るコースを取る事にしました.そのときは,キツイといっても距離は 50〜60km程度,大したこと無いはず・・・と思っていたのです.当然ながら後で大後悔時代を迎えることになります・・・.(汗
まずは池間島を軽く一周(10kmちょい程度).北端には灯台があるのですが,特に見るべきものはなし.道の両側には藪があるので眺めが特に良いわけでもなし.野鳥好きなら「池間湖沼湿原」とか,スクーバダイビング好きなら「八重干瀬」とか見所はあるわけですが,単に風景観光を目的にするならば物足りないかも.

池間島を後にして,西平安名岬方面へ.天然塩(雪塩)の製造工場があったので立ち寄ってみました.工場見学といっても見られるのは最終工程だけなのですが,ここでお塩を買うと,市街で買うよりもほんのちょっとだけ安いみたい.あと,ここではタブレット形状の塩,「アスリートソルト」が売られているので,自転車乗り(トライアスリート)には嬉しいかも.サプリメントに近い商品なので,御土産物屋ではなかなか売っていないのです.(平良市内だと,宮古市場さんで売っていた.) とにかく暑くて工場を訪問したときは汗だくだくだったからか,売店のオバさんが心配して,塩水やらミネラルキャンディーやらをたくさんくれたのは嬉しかった.(笑)

西平安名岬にも行ってみたが,ここはほんとに何もない.羽のない風車だけ.

塩工場の人に「東海岸はホントに補給ポイントが無いよ」と脅されていたので,東海岸に突入する前に腹ごしらえをしておくことにした.立ち寄ったのは,池間島に向かう道沿いに狩俣集落の外れで見つけておいた「すむばり」という食堂.これが大正解でした.今回は「タコ丼」を注文.・・・旨い! 味付け的には,親子丼の鶏肉をタコにした感じ.650円でボリュームたっぷりで体力も付きます.これで東海岸を走りきるパワーが溜まったことでしょう.

同じく狩俣集落には駆り俣集落向けの酒蔵「千代泉酒造」さんがあります.千代泉さんも,渡久山さんと同じく小規模な酒蔵さん.集落の中にポツンとあるので,案の定場所が分からない.売店のおばさんに聞いてようやくたどり着きました.(狩俣地区の交番の路地を中に入ったところでした.) 宮古島にはこの狭い島内に,なんと 7つもの酒蔵が集中しているのです.宮の華さんや多良川酒造さんのような大きなところもありますが,多くはこのように集落内向けの島酒を少量生産のしている酒蔵さんのようです.案の定,杜氏のお婆とオバさんに泡盛の試飲を進められ,有難く頂く.普通の千代泉,古酒(3年),ブレンドの 3種を利き酒したが,やっぱり好みは古酒ですね.古酒いっても 3年なのでそれほど飲み口は丸くなく,それなりに泡盛臭い・・・けど,呑みやすい.一本ご購入〜!

購入してから気が付いた.これからの道のりを,酒瓶1本背中に背負って走らねばならないじゃないか!!

何とかなるさと腹を決めていざ東海岸を南下する道路に入ったが,思いのほか向かい風がキツイ! 沖縄の海風は強いと聞いていたが,まさかココまでとは思いませんでした.さらに,地図で見ると平坦なのですが,実際の地形では激しく際限なくアップダウンが続いています.上り坂を吹き降ろすように風が吹いているため,覿面に消耗してしまう.おまけに塩工場の人が言ったとおり,お店が無い! 自動販売機も無い! 日陰も無い! ・・・そして背中の泡盛の瓶が重たい.(笑) そういえば,バイク練習しているトライアスリートと何人かすれ違いましたが,みんな死んだ魚の目をしてたよなー.彼らは加えてランとスイムの練習もするわけで,よーやるわ.そんなこんなで,真っ白になりながらペダルを漕ぎ続けて 1時間弱.ようやく東平安名岬にたどり着きましたよ.辛かった〜!!

東平安名岬は,一応,宮古島最大の景勝地ということらしい.確かに海の眺めは素晴らしいし,岬自体も大きいのでちょっとした草原のような風景もある.灯台も一般開放されていて有料(150円)で登れますしね.自分が行ったときは工事中で NGだったけど.遊歩道をトボトボと歩いて夕暮れ時の岬を堪能したので,退散.日没も近いので,そろそろホテルに戻らないとね.

帰る途中,昨日のシーカヤックでお世話になった保良泉ビーチの前を通りがかる.確かここにはブルテリア「リク」君(1歳)がいた.ちょっと遊んで帰ろうと思い,立ち寄った.今日のリク君は非常に積極的! 昨日のやる気の無さが嘘のように,とてもたくさん遊んでくれた.満足満足.しかし,ビーチからの上り坂が自転車ではキツイ! 和田峠の最大斜度が 200mくらい続く感じで,問答無用に心拍数が上がります.SPDペダルなので途中で止まるわけにもいかず,根性で上りきる.あーしんど.

南海岸も相変わらずアップダウンが激しい.宮古にはバカンスに来たはずなのに,ぜぃはぁ言いながら一体何をしているんだろうか!? 途中で同じホテルの無料レンタサイクルらしきママチャリに乗った女の人を追い越したが,ママチャリでこのコースは厳しいと思うぞ.有料になるけど電動アシスト自転車をレンタルした方が良いんじゃないかな.

17時過ぎにはホテルに帰着.本日の走行距離は約 95km.もうちょっとの 100kmには届かず,Ave.速度も 25km/hと目標に届かず,宮古島の海風とアップダウン,暑い日差し,泡盛の瓶の重さにすっかりヤラれた一日でした・・・.