ツール・ド・おきなわ2009 市民200kmレース

辺戸岬でニュートラルストップが入るまでは先頭集団(30人くらい?)に入っていたものの,再スタート後の高江の登りで切れてしまい,レースを終了しました.弱かったです.
はっきりいって悔しい結果で,このままでは終われません.来年は必ずリベンジします.
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宿泊先のオクマを 4時起床.5時前にホテルの朝食を食べてからハイエースで 5時半頃に出発.予定よりも出発時刻が遅くなったので,頑張って走って 6時前に名護漁港の駐車場に到着.バタバタと準備してから会場入りして荷物を預け,トイレで軽量化してスタートの列に並びます.近くには 3UPの三上店長やオーベスト増田さんなどがいらっしゃったので,ご挨拶としながらスタートを待ちます.(三上さんはいつのまにやらプリンスカーボンに乗り換えられてたのですね)
今回の補給は,VESPA Proを 2袋,カーボショッツカフェイン味 4袋入りのフラスコ 1つ,カーボショッツ 7袋+CCD 2袋を溶かしたボトルを1本,通常の CCDボトルを 1本という体制です.普久川までにフラスコと 通常CCDボトルは飲みきって,普久川頂上で水をもらう作戦.経験では自分の場合はこれで十分・・・のはず.
そんな感じでうだうだしてる間に,チャンピオン(国際)クラス,ジュニア50kmのスタートに続いて,7時丁度に我々市民200kmクラスもスタートしました.今年の市民 200kmはエントリー人数が異常に多く(400人!),ホントに 200kmを走りきる気があるのか判らない人もちらほら.スタート直後は当然のようにカオスな状態.これも毎度のことなので,周りを見ながら落ち着いて走る.こういう混沌とした状況では無理して上がると余計に危険なのです.海岸線沿いに出て道幅が広くなってきたところで,集団の大外を使って安全に前に上がります.
今年の序盤はとんでもなく落車が多かった.自分の周辺だけでも 3〜4箇所くらい落車が発生してたかな.なんでもないところでコケてたりしてたので,前の選手にハスったりするケースが多かったのでしょう.市民クラスゆえの脚がそろわない選手構成での 400名集団はさすがに大きすぎるような気がします.落車が多いのも仕方ない感じでしょうか.それでもスプリントポイント後の小さな丘を越えるだけでも記念参加な選手が千切れてしまうからか,30分くらいすると集団もずいぶん平和な状況になってきました.やれやれ.
今年は恒例のトイレタイムもないくらいに,序盤の集団ペースは速かったような気がしますが,問題のない範囲.後で聞いた話では,このあたりで 2名の逃げが決まって,タイム差コントロールのために集団のペースも上がっていたようです.おかげで集団前方に上がって少しローテーションに参加してる間に,いつのまにやら普久川の上り口まで到達してしまいました.
1回目の普久川は落ち着いたペースだったと思います.上り口から 1列棒状で S字コーナーを抜けるときこそ集団がカオスな感じでしたが,あっという間に人数が少なくなるので,ちょっと後輪をハスられた程度で何事もなく走ることができました.一貫して集団先頭付近で余裕を持って登れましたし,ペース変化もそれほどきつくなく落ち着いてました.周りの選手を見たところ,イナーメ高岡選手やシルベスト松木選手が力に余裕がありそうな感じです.あと高橋よっしー選手は流石にペースでの登りは安定しています.奈良さんは調子悪そう.普久川ピークの補給ポイントでは予定通り CCDボトルを捨ててスポドリボトルを 1本ゲット.
普久川関門を越えて奥に向かうダウンヒル区間に入ると,今度は打って変わってペースが速い.例年ならばここは休憩区間で集団ペースはすごく遅くなる傾向なのですが,今年は先頭でローテしながら加速してる状況です.途中のちょっとした登り返しもペースを落とさず止まらない.おそらくバイク審判に逃げ集団タイム差(4分)を聞いた有力選手が,コントロール可能な範囲にタイム差を留めておきたいと考えたために,早めのペースで進行させたのだろうと思います.僕も普久川の登りで遅れているであろう同程度の実力の選手との差を広げておきたかったので,集団前方でローテに入ってペースアップに協力.先頭周辺では,シルベスト松木選手,高橋よっしー選手あたりがよく動いているな〜と感心してしまいました.そうこうしているうちに,よっしー選手が集団からナチュラルに抜け出て,なんとなく流れで自分を含む数人で逃げる展開になる.後ろを振り返ると集団は容認な雰囲気?? なんとなく逃がしてくれるかもー,頑張ってみる?と逃げ集団内でお話してたら,高岡選手がナチュラルな感じで集団を率いて追いかけてきて吸収.あとは特に目立った動きもなく,集団のままで奥の登りに突入します.
しかし今年のの奥の登りは前年比でも速かったような気がする.前方を高岡選手がするするっと抜け出ていくのが見えましたが,まったく反応できず見逃してしまった.(この動きは登りを終わった後に無事吸収) 自分だけでなく誰もチェックしなかった(できなかった?)ので,やはり奥の登りまでのペースは速かったんだと思う.それでも集団前方で奥の上りもクリア.辺戸岬からの平坦区間も集団内でも走りは安定してるし,集団も30人くらいに絞れている.脚も結構残ってるし,これなら今年はかなりイイ順位を狙えるかも!!
とーこーろ−がー.
昨年 大落車大会となったトンネル手前で審判車が集団前方に入り,辺戸岬の漁港で停止を命じられてしまいました.なんで??とわけもわからず停止するものの,オフィシャルからの説明が一切なくて状況はほんとにわからない.しばらく待っていると,大きく引き離してた後続集団,そのまた後ろのグルペットなども続々と追いついてきている状況で,いったいどうなっているのか訳判らない状態です.結局オフィシャルからのアナウンスは自分の位置(オフィシャルの直ぐ側なのにですよ??)には聞こえてこず,選手間の伝言ゲームで「国際クラスのメイン集団が遅すぎ&市民200kmの先頭集団が速すぎたため,国際クラスに追いついちゃいそうになったのでストップさせたらしい」という情報を聞きました.(これ関連についてはいろいろと思うところありますが,別エントリにまとめて書こうと思います.)
なんだかよくわからないうちに 20分くらいストップされた後,先頭逃げ 2名のみ 3分30秒先行して再スタートし,その他の選手は一斉にまとめて再スタートするとのオフィシャルのお達し.選手(特に先頭集団で踏ん張ってた選手)は大ブーイングですが,当然 運営の裁定は変わるわけないので,お達し通りの再スタートとなりました.(奈良さんの「市民レーサーに追いつかれるような国際クラスのメイン集団は脚切りじゃん」という皮肉めいたギャグがウケましたww)
とにもかくにもレースは再スタートして,ペダルを踏み込んだ瞬間,あれ?? と違和感.ニュートラルストップまではあんなに軽くペダルが回っていたのに,いきなり脚に力が全く入らない.こんな経験は初めてで,これはヤバイ.2回目の普久川までの平坦区間こそ集団内で普通に走れていたのですが,普久川の登りに入るとダンシングの比率を増やさないと登れません.自分の身体に一体何が起きたのかは判らず混乱した状態でしたが,幸いにも先頭集団の登りペースはまったりしていたため集団内では登りきることはできました.が,嫌な感じに拍車をかけるように,下りでまっすぐガードレールに突っ込む選手を目撃.全く意味不明の落車(登りで使い切って集中力が途切れたのか?)を目撃して,さらに嫌な予感がします・・・.
で,嫌な予感は次の高江の登りで的中しました.先頭集団がペースアップしたところで,想定範囲内のペースアップにも関わらずパタリと脚が止まって動けない.ここでの遅れは致命的で,小さくなる集団を見送ることしかできませんでした・・・.
今年のツール・ド・おきなわのレースはここで終了しました.
ここからは寂しく単独走.一応はできる範囲で頑張って走りましたがが,密かに目標としていた「先頭集団で源河の登りを突破する」ことが適わなかった今,50位だろうが 100位だろうが 200位だろうが興味の対象外.さらに後方から迫る大集団パワーには全く適いませんな・・・.源河の登りで後続集団にもかわされ,ゴール手前では「ゴールスプリントしないので皆さん前を行ってください」と宣言して,ゴール手前 50mでグルペットに飲み込まれての 130位でのゴールでした.エース K坂さんは自己最高タイ順位の 12位フィニッシュ.さすがでした.
では,今回のレースの振り返り.

  • レース前半は手ごたえがあった.先頭集団のスピードにも十分に対応できる力がついてきたとわかったのは大きな収穫
  • 辺戸岬から再スタートしてからの状態は最悪だった.そんな状態でも完走だけはできる力がついてると判ったことは収穫か.
  • 運営面で言いたいことは山ほどあるが,最後まで先頭集団に残った強い選手は運営面で水を挿されても強い.結局 切れた自分が弱かっただけ
  • 今年の生活の変化でロング練を増やせなかったのは大きかった気がする.来年は少なくともロング練を模擬した練習ができるように工夫しよう
  • 来期はオーベスト練や矢野口練にお世話になって,ロードレースの勉強をしたいと思います

昨年よりもパワーがついて先頭集団のスピードに対応できるようになったのは,間違いなく奥さんのおかげで生活リズムが安定してきたからだと思います.いろいろ波乱の多かった今年の市民200kmレースでしたが,奥さんには「結局,弱かったということ」と有り難い駄目だしを頂きました.その通りでぐうの音も出ません.家族の期待・支援に応えることができず,ホントに申し訳ないです.(臼井さんも同じことをおっしゃっておりました.)
スポーツが大の苦手なメタボ社会人が,ロードに乗り始めてたった 5年で,市民 200km完走だけでは不満を覚えるまでになるとは思いませんでした(笑) この悔しさを忘れずに,また来シーズンのおきなわにむけて頑張ろうと思います.