「Re:Packaged」/liuvetune
猫も日陰に避難する今日この頃,いかがお過ごしでしょうか.
ボーカルに YAMAHA Vocaloid2(初音ミク)を使ったテクノポップアルバムということで,テクノポップ好きとしてはチェックしておきたいので購入してみました.アマチュアのテクノ系作家の作品(ニコニコ動画で公開)をアルバムに纏めたものだそうです.
Re:Package / livetune feat.初音ミク (ジャケットイラストレーター redjuice(supercell
- アーティスト: livetune feat.初音ミク
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: CD
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ただ,このアルバム自体の評価はどうかというと,livetuneという作曲・作詞家を評価すれば,アルバム1枚を纏め上げる技量は無かったな・・・というところ.アタリの曲と外した曲の落差が大きく,首をひねるような曲も含まれている.演奏技法の引出しは少ないので飽きるし,特に多くの曲で歌詞の詰めが甘くなってるのは不味い.
曲・作詞者をみると 2人のグループのようですが,無理をして 15曲も入れる必要は無いので,曲を減らしてクォリティを上げるか,参加人数をもっと増やして(オムニバスアルバム形式でもよいかも)1人あたりの担当曲数を減らしてあげるかしたほうが良かったのではないでしょうか.非常に惜しい.
もっとも,一定クオリティを確保して作品を量産できるかどうかが,職業作家とアマチュア作家の差かもしれませんので,このアルバムにそこまで求めるのは酷なのかも.(今後に十分に期待はもてるレベルの作品だと思いますし,このアルバムの中にも何曲かビビっとくるフレーズがありました.) 逆に言うと,一発の光る作品はノンプロが個人ベースでも十分に世の中に送り出せる(技術とインフラが世の中にある)わけで,非常に興味深くなってきたなーと思います.