Floyd's Tour de France preparation.

フォナックフロイド・ランディスツール・ド・フランスで発生した出力の記録が Webで公開されてます.トルクセンサを仕込んだ「Power Tap」という後輪ハブと速度センサの記録を元に,ツール中のランディスのワット出力を全て計測してたみたいです.トップカテゴリのレースにおける,トップ中のトッププロの能力が日本でも分かるなんて,良い時代になったものですねぇ.
まだ読んでいる途中なのですが,なかなか面白い.あの地獄のような Stage.15では,ランディスはトップのヒンカピーから 9分34秒遅れで,平均(!)249Wの出力を記録しています.彼は際限なくこの出力が維持できるということです.実際の運動性能はパワーウェイトレシオで考えるべきですから,アタック時の瞬間出力はもっとすごいということでしょう.
彼は,ツールを通じて,86時間23分をかけて 3385.6kmを走り,平均 85回転/分でペダルを回して,17000Kcalのエネルギーを搾り出したわけです.すさまじい値です.何より凄いのが,最大出力区間が 4時間近くに及んでいること.出力維持能力と回復能力がずば抜けてる選手だけが UCIプロツアーに出場できるということなんでしょうね.