Rabbit Street 江坂店のスペシャライズド 2013モデル試乗会に行ってみた

高野山に行こうかと思ってたのだが、起床時にものすごい頭痛でこりゃ遠出は無理だってなわけで。たまたま開いた Facebookフィードを眺めてると、TKが豊中にあるRabbit Street 江坂店で 2013モデルのスペシャライズド試乗会があるとシェアしている。距離的にもサイクリングにちょうど良いし、最新のバイクにも興味あるし、というわけで冷やかしに行ってみました。
会場には試乗バイクがたっぷり用意されており(サイズも選べた)、お客さんも多くなかったので(いいのか?)、遠慮せずにたっぷりと乗りまくれました。今回試乗したのは、2012 S-WORKS TARMAC SL4と、2013 S-WORKS VENGEの 2台。新御堂筋から淀川沿いの平坦コースを、信号インターバルなど交えながら、それぞれ30分くらい巡航してきました。

【2012 S-WORKS TARMAC SL4】


スタッフに「かかりが良くてガンガン反応してくれる自転車」と言ったら出してきた一台。試乗車のアッセンブルは 7900デュラコンポ+ rovalアルミローハイトホイールという組み合わせで、軽さをアピールしたい模様です。
TARMACらしい ごんぶと系フレームでボーネンが踏み倒しても歪まなそうな見た目ので、実際に乗ってもがいてみてもビクともしない頑丈さ。そのぶん乗り心地はゴツゴツして厳しいかな?と思っていたけど、履いてるホイールが柔らかいみたいで、意外に普通な乗り心地でした。VXRSに BORAを履いたような乗り味で扱いやすかった。
ヘッド回りもBB回りもしっかりしてるからか、がんがん踏みまくってもたわむ感じは一切せず、踏んだだけバシバシ反応してくれて気持ちよかった。個人的には後で乗った VENGEより TARMACの方がいかにもロードっぽい乗り心地で好きかな。
試乗後、スタッフの人に TARMACの感想を聞かれたのですが、乗り味が TIMEっぽいって言ったら不思議な顔をされた。正直に言ったのに…(´・ω・`)。 ま、機材音痴な僕にインプレさせるのが間違ってるよねー。欲を言えば、このフレームと組み合わせることが多いであろう、40mmハイトくらいのディープホイールで試乗してみたかったです。

【2013 S-WORKS VENGE】


こちらはスタッフ曰く「TARMACほどとがってないけど、巡航時にアシストが1人ついているかのような速度維持性能」だそうです。
TARMACと乗り比べると確かに加速は鈍いが速度維持は楽。しかしながら、この感想は VENGE試乗車に組みつけられている 40mmハイトのホイールのせいな気がしてなりません。フレーム性能で速度維持が楽って言われても、その影響度合いは僕には判別できなかった。(試乗後にスタッフさんに速度維持性能をアピールされて、へへへと笑って誤魔化してしまいました)
一方で、ビジュアル面では好印象。若干古臭い印象を持ってしまう TARMACい対して、エアロっぽいイマドキな見た目はいいですね(ステムがもちっとボリューミーならなお良し)。趣味の一台として買うなら TARMACよりも VENGEかなぁ。個人的には、このフレームにはキシリウムのような硬いホイールの方が気持ちよく乗れそうな気がします。

その他

試乗車には 2013 Rouvex SL4もあったけど、こちらには乗らず。
スタッフ情報によれば、普通にシマノで組んで6kg台が狙える軽さに進化したらしい。カーボン技術の進化で余裕の出た重量性能を自転車の色付けに回せるという意味では、もはや陳腐化しつつある UCI最低重量規定は残しておいた方がコマーシャル的に良いんじゃないかな?と思いました。

余談ですが、今日の試乗で一番新鮮だったのは、試乗車に付いてたワイヤ式のシマノ 7900系デュラだったりします。いやー、くたびれた僕の 105と比べると同じ会社の製品ですか!?ってくらいスパスパ変速しますなぁ。実は電動デュラの快適さの半分くらいは、デュラエースの機械部分の出来の良さに依ってるんじゃないでしょうか。
ただし、ワイヤ式7900系の STIレバーの握り心地はイクナイ。ワイヤ内蔵の影響か、日本人の手には握り部分がちと太いです。STIレバーの握り心地は、電動7900と、あとは7800系デュラエースのが秀逸だった。

まとめ

全体的な感想としては「今どきのロードはどれも良くできてるので、雑誌や人の評判なんて気にせずに好きなデザインの自転車を買えば良いと思うよ」でした。