崖の上のポニョ,観ました.

サイコーに面白かった!! 近年の宮崎アニメの中ではピカイチ(当社比)だと思います.
監督は何かのインタビューで「子供の為に作った作品」とか言ってましたが,私の印象としては『「子供時代を懐かしむオトナ」向けに作られた,子供時代のの成長を追体験させる映画』な気がしました.
例えば,宗介の頑張ってる感とか、仕草とか、他の園児との掛け合いとか、もろに自分の子供の頃の記憶と被ってるんです。
人間ポニョとの再会から彼女を守ろうと決意する話のあたりは,自分にとっては丁度,妹が生まれたときの「お兄ちゃん」としての自覚が生まれたときの感覚と一緒.
そのほかにも,海の映像表現とか,母ちゃんの車の運転の疾走感とか,確かに子供の時は世の中の出来事はあんなふうに感じていたように思います。(多分、街の描写の過剰演出は、子供目線には過大に映ることを意識した?)
ミニ冒険の終わりのトンネルは宗介が子供からオトナへ一歩踏み出す象徴と思うのですが,僕にもそんな事件がありましたし,誰にも形は違えど同様のブレイクスルー体験ってありましたよね!?
こんな感じにあの頃の経験と成長を追体験できて,とても懐かしく楽しく感じて,ポニョと宗介に感情移入して応援してしまいました.
クレしんの「大人帝国」ほど露骨ではないですが、似たような楽しみを意識したように思いました。
でも,この感覚って,きっとホントの今の子供にはわからないですよね〜!?