本「サクリファイス」

サクリファイス

サクリファイス

国分寺マルイ紀伊国屋にて購入.ジャンルとしてはミステリー?にはいるのかな!? ロードレースのエースとアシストの関係,二転三転しつつ解き明かされていくタイトル「sacrifice(犠牲)」の真実.緊張感が途切れることなく最後まで一気に読んでしまいました.とってもお勧め,今年読んだ小説の中でもイチバンの良作です.
この作者さん(近藤史恵氏),かなり(日本国内外の)ロードレースの世界を研究してますよね.(望まずも)上の世界に進む運命を背負った若者と(望まずも)その踏み台になる様々な人々,そして其々が自らの運命に直面したときの覚悟と選択(時にすれ違い).まさに「エースの勝利は自分ひとりのものではない*1」のです.この物語の舞台にロードレース以外は有り得ないと思わせるまでに作品を書き込むのは相当な取材と力量が必要だったのではと思います.近藤氏とはいったい何者なんでしょうか・・・.

*1:スパイダーマン風に言えば『大いなる力には大いなる責任が伴う』ですかね!?(笑)