幸せのちから

ウィル・スミス主演,ウィル・スミス Jr.助演の作品.とても気になっていたので立川シネマシティで見てきました.
「続きを読む」とネタばれします.(汗
タイトルは「幸せのちから」なのですが,原題は「the Persuit of happyness」なので「幸せの追求」と訳す方がしっくりします.実際の映画の内容も,別に幸せのちからを表現しているわけでなく,幸せを追求している主人公の描写が主題です.配給会社が何故このような邦題をつけたのかは不明.ところで「happyness」のiがyになっているのは Typoではなくお話上の小ネタです.
ウィル・スミスの演技は非常に良かった.MIBの頃の彼は「一体何を目指しているんだろう??」と不思議だったのですが,この作品での彼は非常に光っていました.トイレの中で眠っている息子を抱きしめて涙を流すシーンはとても印象的だった.良い役者になったなぁ・・・とホントに思いました.
一方で,ストーリーは非常に退屈.幸せの探求がメインテーマのはずなのに,スクリーンからは地位やお金を追求しているようにしか感じられなかった.彼にとっては成功なのかもしれないけれど,子供が幸せになっているように見えなくて,独りよがりな幸福だなぁ・・・と思えてハッピーエンドには感じられなかったのだ.(映画のシナリオとしてはハッピーエンドなんだけどねー.) 細かいところを言うと,主人公が頑張ってディーラー知識の勉強している描写はあって,CEOに突撃して営業のキッカケをつかむ描写までは理解できたのですが,その後にメキメキと営業成績に繋がってディーラーとして成長していく姿は描写されておらず,最終選考で選ばれたことの納得感がなかったのも気になります.感動作と言われていますが,これは仕事に生きがいを見出した「男の言い分」での感動作であって,全ての人に共通に感動できるとは思えなかったです.
まとめると,ウィル・スミスとその息子は 90点.ストーリーと演出は 40点.合わせて 65点ってところですね.役者の力でとても楽しめたのですが,映画のデキとしては平凡です.とても重たいストーリーなのでデートには使えないと思いますよ.(笑)