さよなら妖精

「通勤時間にどうぞ」と,Roofでゆめちゃんに貸してもらった本を読了.

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

一応,形式はミステリー小説らしいです.でも実際のところミステリーとしては B級・C級なので単なる青春モノとして読むべきです.何故なら,伏線が弱いというか見え見えというか,中盤で謎が分かっちゃう程度の謎なので・・・.特に,ヨーロッパ情勢に多少なりとも知見がある人は要注意.特に注意して読まずとも分かります.
逆に,青春モノとしては「そこそこ」です.ゆめちゃんには「そこそこ面白い」といって貸してもらったんですが,まさに「そこそこ」の面白さでした.終盤の太刀洗さんとのやりとりは良かったし,途中でも面白い描写がちらちらとあったように思います.ただ,それ以上のものもなかったかな.ストーリーも文章も練りこみが足らず稚拙さが感じらたし,いかんせん重みがない.作者はまだ若い(29歳)らしいので,あと 20年くらい文章を書きまくればブレイクスルーがあるのかもしれません.・・・無いかもしれません.(笑)
100点満点でいえば 65点かなぁ.ラストのストーリーが TOKの好みだったので +5点して 70点にしときます.「可」ですね.(w