THE 有頂天ホテル

TOK2006-01-28

脚本と監督「三谷幸喜」の話題の邦画を見てきました.

新撰組!」以降の彼の TV作品に物足りなさを感じていたのでそこまで期待はしていなかったのですが,思っていたよりも断然面白かった.やはり彼は大河ドラマのような長編よりも,一話完結の舞台喜劇っぽい作品の方が持ち味が発揮できるような気がする・・・.キャストも三谷幸喜節をよく理解している「HR」組を取り揃えているし,端役まで豪華なキャストを取り揃えているだけあって,映画の中でキャラクターが生き生きとしていた.小ネタも面白かったし,中盤からラストに向かってのストーリーのまとめ方も痛快で,ハッピーエンドのオチもなかなか ◎.舞台を見る気分で映画館で楽しむ価値はありましたね.
敢えて難点を挙げるならば,やはりこのストーリーで 2時間超は長い.中盤が無駄に小ネタで繋いでる感じがして,(小ネタ自体は面白いんだけど)中だるみしてしまった感はあります.途中を思い切ってカットして,90分くらいの作品にまとめた方が作品として引き締まったかもね.「この笑いの世界にもう少し居たい!」と観客に思わせるくらいで丁度良いと思う.
個人的には,作品自体に 1800円の価値は十分にあったと思う.でも,劇場の設備(吉祥寺パークシアター)がしょぼいので −500円で 1300円の価値かな.(笑)