久々に自宅で読書

今日は風邪を引いて会社を休んで寝ていた.久しぶりにコーヒーを飲みながら読書という贅沢な時間を持つことが出来た.

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)

Roofでたっちゃんにお薦めされた本.吉田修一氏の著作で「芥川賞受賞作品」らしい.おそらく「ライトノベル」というジャンルに入る作品だと思うけど,非常にわかりやすい文体で書かれているので,活字慣れしていない人でもとっつきやすいと思う.但し,文体はわかりやすいんだけど,読み解こうと思うと非常に難しい小説だと思った.さらっと読んでしまうとさらっと読み終わってしまい,読後に何も残らないのだ.(まさにスタバのコーヒーみたい!*1) 公園の風景や人物描写は面白いし,個々のシーンはなかなかいいんだけど,ストーリー全体を通しての作者のメッセージが感じることが出来なかった.少なくとも,1回目の読了ではそれを感じ取ることができなかった.
よし,もう一度読み返してみよう・・・!!
詩のように,言葉や文章の流れを楽しむのが,この小説の正しい読み方なのかなぁ・・・.だとしたら,結構良い出来だと思いますよ.海外に翻訳出版するときは大変だと思いますけど.(笑)

*1:作中にコーヒーについて薀蓄を述べるシーンがある.でも,おそらく作者はあまりコーヒーに詳しくないし,ほんとに美味しいコーヒーを飲んでもいないと思う.(笑)