ホークス・日ハム戦、補足(9/26)

一夜空けて改めて振り返ってみると、非常によい試合でした。
和田はやはりルーキーの中では別格です。いい時の新垣や杉内もすごいピッチングをしますが、若さに任せて突っ走ってる感があり、どうしてもムラが激しい。しかし和田はあの若さで「調子の善し悪しに関わらずゲームを組み立てる」能力を身につけてます。3点取れれば勝ちが計算できるのは大きいです。投球術をみても、とにかくコントロールが抜群。ドームの速度計をみても、MAXで140km/hも出ていないのに、奪三振数は11個。日ハムの選手は全くタイミングが合わず、ストレートに差し込まれていました。また、低めの厳しいコースにボールが集まっているので、ヒットは打たれても集中打にはされないのです。安心して見ていられましたよ。
打ではやはり松中です。どちらも狙っていい場面で狙って放ったホームランでした。あまりの超特大さに、生で見ててもボールの行方を見失ってしまったくらい。すごい一発でした。その松中が敬遠されないのも、後ろに城島、バルデスの 3割100打点組が控えているから。昨日は不発でしたが、存在感だけで相手チームには脅威なんでしょうね。昨日の課題としては、すべてがホームランによる得点で、持ち味の短距離打の集中による攻撃が見られなかったことがありますが、これは日本シリーズまでの宿題としておきましょう。
ホークスの強さの秘密がよく出てたのが、とにかくよく走ること! 隙を見ては盗塁する。送りバントが失敗しても、次の場面ですかさず走らせる。忘れたころにセーフティバントを試みる。ピッチャーに揺さぶりをかけ続ける姿勢が明確に見えました。3割打線の秘密は、こういう細かいプレーにありそうです。
今のホークスの課題はやはり「信頼できる中継ぎの不在」でしょうか。昨日も結局、復帰第1戦の和田を9回まで引っ張って篠原にスイッチ。それも、疲れて連打されるまで引っ張るくらいですから、駒不足は相当に深刻です。本来ならバリバリに活躍しないといけない吉田が防御率5点台というのが間違っています。日本シリーズでは、和田を中継ぎに回して毎試合登板させるというようなウルトラ技が必要になるかもしれませんね。
さて、今日の予告先発はナイトです。ここにきて調子を上げてきたホークス投手陣のダークホース。一気にマジック1まで減らして行きましょう!