お金を落とすサービス

Mr.Daiさんの大道芸を見てると,とても商売の勉強になります.彼をはじめとする一流の大道芸人ってビックリするくらいおひねりをGetしてる*1んです.それって,彼らが観客のおひねりを落とす行為自体をエンターテイメントにする(お金を払う行為自体をお客が楽しむことが出来る)工夫をしてるからこそなんですよね.大道芸を見ているお客さんって,「芸にお金を払うこと」には実は抵抗が無い.でも,普通はその行為が面倒くさいからしないんです.そこを如何にして「面倒くさい」と思わせないかっっ.それが芸人の腕の見せ所なのでしょう.
私は世の中的にいうところの「IT業界」ってトコで「開発職」ってヤツをやらせてもらってて,会社がお金を儲ける為のいろんな技術・サービスを考えたり作ったりするのが仕事です.いざ,自分の関わってきた開発物や,業界の関連する類似サービス・プロダクトが,お客さんがお金を払う行為を楽しめるものがあるか(あったか)というと,皆無なんですよねー.「ITコンテンツサービスをまっとうなビジネスモデルに乗せるのは難しい」って言われてますけど,絶対そんなことは無くて,簡単に楽しくお金を払う仕組みがあれば(実は現行のコンテンツ購入モデル(CDとか)よりも割高だったりしても)お金を落としてくれるはず*2なんですよ.
「コンテンツビジネス業界の大道芸人を実現する」 これが最近の TOK的なライフワークだったりします.

*1:とはいえ,それだけで食べていくのはとっても大変なんでしょうけど.

*2:現状,携帯電話では imodeがかなりイイ線いってますが,PCや家電まで含めた広い意味でのコンテンツサービスではまだ実現されてない.